共通サービスの再構築に必要なデータと設定、バックアップの責任範囲をまとめます。volume名や保存先は後半の「保存先一覧」にまとめています。
バックアップでは、失うと再生成できないデータを優先します。検索インデックスや一時的な監視履歴など、元データから再構築できるものは優先度を下げます。
| 分類 | 主な対象 | 扱い |
|---|---|---|
| 再生成できないデータ | OpenCloudのファイル、Wiki・BotのDB、証憑、QRコード | 優先して保護する |
| 再構築に必要な設定 | VPN、Traefik、systemd、各サービスの設定 | 復旧できる形で保管する |
| 運用履歴 | Grafana内部データ、Prometheusの履歴 | 必要な保存期間に応じて保管する |
| 再生成できるデータ | Elasticsearchの検索インデックスなど | 他のデータより優先度を下げる |
IT班が管理する共通サービスは、IT班がバックアップ対象と復元方法を管理します。貸与リソース上の個別サービスは、貸与先が個別バックアップを担当することを原則とします。
IT班が個別サービスのバックアップを引き受ける場合は、対象、保存先、頻度、復元方法を事前に決めます。
Token、パスワード、秘密鍵、API Key、.envの実値はWikiやGitHubへ記載しません。バックアップへ含める場合も、アクセス制限された保存先で管理します。
| 種類 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| Docker volume | wikijs_db |
Wiki本文、ユーザー、権限、履歴などの正本DB |
| Docker volume | wikijs_es |
Elasticsearch検索インデックス |
| Docker volume | casruwiki_wikijs_content |
Wiki.jsコンテンツ領域 |
| bind mount | wikijs-data/repo |
Git同期用リポジトリ |
Elasticsearchの検索インデックスは再構築できますが、PostgreSQLに保存されたWikiの正本データは同じ方法では再生成できません。
| システム | 種類 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|---|
| OpenCloud | bind mount | /srv/casru-cloud-storage/data |
ファイル本体 |
| OpenCloud | bind mount | /srv/casru-cloud-storage/config |
OpenCloud設定 |
| OpenCloud Forms | 本番環境ファイルとデータ | OpenCloudの実際に使用する.env/persistent.env、既存のOpenCloud永続領域 |
Formsの固定FORMS_SECRET、設定、フォーム・回答データの保全 |
| Collabora Online | 設定 | .env |
OpenCloudとの接続設定、許可ホスト、管理設定 |
OpenCloudのファイル本体は、共通サービスの中でも優先度の高いバックアップ対象です。Formsで利用するFORMS_SECRETは固定値として保管し、紛失・不用意な変更によって既存の公開フォームに影響させないでください。実値はWikiに記載しません。導入記録は2026年10月8日のForms本番導入を参照してください。
| システム | 種類 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 予算管理Bot | Docker volume | CasruBudgetDB |
予算管理用PostgreSQL |
| 予算管理Bot | bind mount | src/BudgetManagementBotSystem/data/evidences |
証憑ファイル |
| 会員管理Bot | Docker volume | CasruDB |
会員管理用SQLite |
| 会員管理Bot | bind mount | qrcodes |
会員用QRコード |
| Discord MCP Gateway | 設定 | .env |
DiscordとTunnelの接続設定 |
| システム | 種類 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|---|
| SoftEther VPN Server | bind mount | /srv/github/CasruVPNSettings/data/server → /var/lib/softether |
VPN Serverの設定・状態 |
| SoftEther VPN Server | bind mount | /srv/github/CasruVPNSettings/data/server-logs → /var/log/softether |
server/securityログ |
| 物理SoftEther VPN Client | 外部runtime / bind mount | /home/casru/.local/state/casru-vpn 内の state・log・bootstrap |
設定・clientログ・T1復元材料。state/logはpackage実パスへmount |
| VPN運用設定 | 稼働release外の設定 | VPSの既存 .env・operations、物理側の deployment.env・runtime.env・OPERATIONS.md |
起動・配置・復旧に必要な設定。実値はGitへ収録しない |
| Traefik | Docker volume | traefik_data |
ACME証明書など |
VPNの記載は2026年9月24日の正式配置移行報告に基づきます。物理側の旧 physical-client/data/client や削除済み対応用フォルダを、現行の保存先として使用しないでください。VPSの元checkout配下には今も本番dataとenvがあるため、releaseへの移行を理由に元ディレクトリ全体を削除してはいけません。
両側とも設定・証拠・復元用原本と正確なbase/本番imageを、checksum付きの権限制限されたローカル保管先に維持しています。Gitだけで当時のbase imageを完全再構築できるとは保証していません。 物理側の別ホストへのimage archive複製も今回の作業では未実施です。保存先と復旧手順はVPNの運用・復旧を参照してください。
ログ保持は7日・合計200MiBを目安とする周期的な制限で、瞬間的な容量上限ではありません。packet/payload logを新たに有効化したものでもありません。保持期限があるログと、障害の原記録・復元用原本は区別して管理します。
| システム | 種類 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|---|
| Prometheus | Docker volume | prometheus-data |
監視メトリクス |
| Grafana | Docker volume | grafana-data |
Grafana内部データ |
| ホスト設定 | ファイル | systemd unit・起動スクリプト・sysctl | 起動順、VPN待機、Elasticsearch設定 |
Docker全体のデータルートは/var/lib/dockerです。通常のバックアップでは、Docker稼働中のディレクトリをそのままコピーせず、各volume、bind mount、データベースダンプ、設定ファイルを個別に取得します。
復元後は、データが存在することだけでなく、サービスの起動、ログイン、ファイルの表示・保存、Botの主要機能、監視の復旧まで確認します。作業結果を後から参照する必要がある場合は、システム変更記録または障害記録へ残します。